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不定愁訴に対する鍼治療の検討
−多施設での不定愁訴カルテの分析−

               愛知地方会
                ○石神龍代、近藤利夫、
                 中村弘典、河瀬美之、山田 耕、
                 皆川宗徳、甲田久士、井島晴彦、
                 絹田 章、内藤真次、黒野保三 
【目的】我々は昭和61年(社)全日本鍼灸学会研究委員会において不定愁訴に対する鍼治療の有効性を定量的に見出すことの出来る不定愁訴カルテを作製し、種々検討を加えて研究報告を行ってきた。
 今回は多施設により集積された不定愁訴カルテを種々調査分析したので報告する。
【方法】11治療院において集積された1436例について(1)性別・年齢別分類(2)不定愁訴項目分類(3)重症度別分類(4)層別分類(重症度別)(5)効果判定分類(来院回数別、治療頻度別)について調査分析した。
【結果】男女比は1:1.9となり、女性の来院数が約2倍であった。また平均年齢は53.48歳で、年齢分布は50代を頂点とした山形パターンを示していた。不定愁訴項目別順位は肩や首筋がこる、腰や背中が痛くなる、目がつかれる、自分の健康のことが気になる、足がだるいと続いていた。重症度別分類においては全体では軽症48%、中等症34%、重症11%、除外7%となり、また、来院回数別の分析結果により重症度に比例して来院回数が多かった。層別分類においては全体では自律神経失調性項目24%、神経症性項目21%、うつ状態性項目26%、その他の項目29%となり、その他の項目とうつ状態性項目がやや多く、来院回数別においても同じような傾向であった。また効果判定においては全体では著効26%、有効35%、比較的有効9%、無効20%となり、来院回数別においては来院回数が多くなるにしたがって無効率が小さくなる傾向であった。治療頻度別では週2回以上来院群のほうが週2回未満来院群より無効率が小さかった。
【考察・結語】
今回の調査分析と、安藤らが過去に行った703名の初診患者の分析とを比較すると、男女差、年齢分布、多い不定愁訴項目などに共通点があった。また、今回治療頻度と効果判定との相関にも興味ある結果が得られた。
 今後も鍼治療の定量的・実証医学的検討の手段として不定愁訴カルテを活用していきたい。

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